先週、算数の文章題が苦手な場合、時間がかかっても、一文ずつ、
何を言っているのかを、いっしょに絵やメモを書きながら、
自分で文章を理解していけるように促したいという話をしました。
しかし、文章題を理解するために絵を描くのであって、
絵を描くことが目的になってしまうのはよくないです。
「文章題を解く力をつけるために絵を描いてみよう。」
という取り組み方が流行っていると聞いたことがあります。
たぶん、その元になったと思われる本を10年以上前に読んだことがあります。
文章題をわかりやすく絵やメモを描きながら理解して解きましょう
というのは、昔からあるごくごく一般的な方法です。
それがもてはやされたのは、絵やメモを書くことすら、全くしていない
ご家庭が多かったのかもしれませんし、わらをもつかむ思いで試してみようと
思われる方も多かったのかもしれません。
さて、絵を描くことで、文章題を解くことに親しみを持ち、
文章を理解できるようになるということはいいことです。
ただし、いつまでも細かに楽しく「絵」を描くことが目的になってしまっては
いけません。この「思い思いの絵を描いて解いてみよう」の方法で解く
練習をしているのですけれど・・
というプリントを見せてもらったことがあります。
絵を描くことが好きなお子さんだったので、絵を描くことにはまったのか?
算数ではなくて、図工の時間のように細部にわたってきれいな絵を描き
、問題文に関係なものも書き足して、
もはや絵を描くことが目的のようになってしまっていました。
「楽しそうに取り組んでいるので、いいのだろう。」
と取り組ませていましたと聞きました。小2のお子さんでした。
(続く)
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