前回のブログで、計算ミスについてお話ししました。今回は、やはり計算ミスやケアレスミスを減らしていきたいとお考えの方に向けてお話ししたいと思います。
塾に、計算ミスが多いことを相談すると、「毎日、基本的な計算問題を10~20題やってください。塾の基本ドリルを毎日1枚やってください。継続が大事です。」と言われることが多いのではないでしょうか?一律、皆さんに同じパターン演習のおススメです。この演習パターンも、小学4年生や5年生から行えば、きっと効果は期待できるでしょう。しかし、中学受験を目前に控えた小6(特に夏休み明け)のお子さんには合わないかと思います。
さて、計算ミスが多いからといって、計算ドリルを買ってきて、やみくもに多量解かせるやり方はおススメしかねます。小6になってから、速度と正確さの両方を要求するのも危険だと思うからです。計算ミス、ケアレスミスといっても、お子さまひとりずつ、間違えやすいレベルや分野があるものです。「難しい計算問題はミスしない。その少し前段階の難易度だと、気を抜くので間違いやすい。」そのようなこともわかってきます。
過去模試を分析し、ミスを起こしやすい計算分野とレベル(難易度)に的を絞ります。そして、その範囲・レベルの問題を1~5問程度でいいので、毎日~2日に1回、急がず、自分のペースで解かせる機会を設けましょう。
かつて私が担当したお子さんも、計算ミスが目立っていました。そのため、ミスを起こしやすいレベルを絞った上で、1日1~2問のみの計算練習タイムを設けました。小学校6年間、計算ミスに泣かされていましたが、12月頃、計算ミスがかなり減ってきたのを私も、そして生徒さん自身も実感しました。
ともかく、小6の今時期にたくさんの計算問題や一行問題をやみくもに練習させるのはやめましょう。朝学習や勉強を開始する時に、精神集中も兼ねて、ミスレベルに的を当てた問題を1~5問解くのがおススメです。
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