「いくら気をつけるように言っても計算ミスが減らない。」
「簡単な計算ほどよく間違える。」
そういうお子さんは結構多いです。わが子もそのタイプで、最後まで悩みの種でした。しかしある時気がつきました。わが子は、大問1の(1)~(2)あたりの簡単な計算問題を必ず落とすのですが、最後の難問は解けることが多いタイプでした。そして、難問を解く過程では、計算ミスやうっかりミスが少なかったです。このようなお子さんもよく見かけますね。
ようは、試験開始直後は気持ちにゆとりがもてず、どんどん先に進めたいタイプなのでしょう。小4の頃から計算問題よりも難問を解きたいタイプで、一番後ろの問題をはやく解きたいがために、確かめ算もしないで、すっ飛ばしていたようです。 もちろん小4~5の間は、口をすっぱくして計算ミスをなくすように、確認をしっかりしながら解き進めるように指導していました。
しかし小6ともなりますと、計算ミスばかりに気を配る余裕はなくなってきました。結果として私がたどりついた境地は、
「総合点が大事なのだから、簡単な計算のミスばかりに目を向けない!気にしすぎない!」
でした。「この子は簡単な計算問題は苦手だから、5問あったら1問間違える!」ということをおり込み済みで、模試点数を考えることにしました。簡単な計算問題は点数低いです。やや難問~難問が解けていれば、総合点では十分おつりがきます。
「こんな簡単な計算を・・」と思って、簡単な計算ドリルばかりを多量やったからといって、計算ミスが一気に減るお子さんばかりではありません。それよりも、標準レベル以上の問題をしっかり解けていれば、それはすばらしいこと。そちらを解く力をもっと高めるのも、よい対策だと思います。得意分野で苦手分野を補えばそれで良し!です。